156センチの小柄な体をさらに小さく丸め、ファウルで粘って出塁−。
身長を生かした打撃スタイルで甲子園球場を沸かせ、花巻東をベスト4まで導いた小さな2番打者、
千葉翔太選手(3年)。21日の準決勝を観戦していた花巻東のOBたちは、千葉選手のプレーに
「涼平さんを思い出すな」とつぶやいた。
4年前の第91回全国高校野球選手権大会で、ベスト4まで勝ち進んだ菊池雄星投手(現、西武)を
擁する花巻東ナインの2番打者、佐藤涼平さんのことだという。
佐藤さんは千葉選手よりも小さい155センチで、同じ2番打者で中堅手。小さなその体を
目いっぱい小さくし、ストライクゾーンを狭める打撃スタイルまでそっくりだ。それもそのはず、
千葉選手は、佐藤さんに憧れ、同じ花巻東の門をくぐったという。
19日の準々決勝の鳴門戦、千葉選手は相手投手に41球を投げさせ、5打席で1安打4四球と、
チームの勝利に貢献。しかし、試合後に大会審判部からの注意を受け、準決勝は、相手投手に
投げさせた球数は4打席でわずか10球。4打数無安打と結果を出せなかった。
「甲子園への遺言」など野球に関する著作が多いノンフィクション作家、門田隆将さんは
「千葉選手の活躍は全国の体の小さな選手に勇気とやる気を与えたはずだ。自分の創意と
工夫でレギュラーを勝ち取り、甲子園の土を踏んだ希望の星」と活躍を称賛。その一方で、
大会審判部の対応について「そのプレースタイルは、誰もができるものではなく、一生懸
命努力して会得したもの。高野連はその努力が分からないのか。
希望の芽を摘もうとしている」と批判した。
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/130822/bbl13082200...
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