日本ハムの稲葉篤紀内野手(42)が今シーズン限りで引退することが1日、
明らかになった。
1995年にヤクルトにドラフト3位で入団し2005年に日本ハムにFA移籍。
12年に通算2000安打を達成した打撃職人。体力的な衰えもあり、納得のいく
打撃ができなくなったことから、20年間の現役生活にピリオドを打つ決心を固めた。
近日中にも発表される見込みだ。
日本歴代21位となる2162安打を放っている安打製造機が、バットを置く決心
を固めた。稲葉は親しい友人、知人には引退の意志を明かしており、今季限りで20
年の現役生活に幕を閉じる。
背水の覚悟で臨んだシーズンだった。近年は体力的な衰えを痛感し、「40を越える
ときついね」と話していた。昨年は91試合の出場で打率・203、3本塁打とプロワ
ーストの成績。コーチ兼任から再び選手専任となり、自分のプレーに専念。今キャンプ
中も「今年ダメなら引退を考えている」と明かしていた。
今年4月5日には出場選手登録を抹消され、左膝半月板の内視鏡手術を受けた。
オープン戦中に痛みを訴えたもので、無事手術は終えたが、患部は全盛期とはほど遠い
状態だという。
7月上旬には千葉・鎌ケ谷でフリー打撃を再開。柵越えにも「自分のスイングではな
い」と話していた。7月12日に1軍復帰後は先発、代打で21試合に出場。
打率・317と結果は残しているが、本人が納得できる状態には戻らなかったようだ。
日本ハム移籍後の06年から09年まではベストナイン入り。ファンの“稲葉ジャンプ”
も今季限りで見納めになる。「今年は(栗山)監督を胴上げしたい」と目標を話していた
稲葉。CS進出から、花道を飾る。
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